2021/09/10
あれは、いつものように夕飯の買い物をして車で帰宅しているときのことでした。
赤信号で停車中、突然「ドンッ!」という衝撃とともに、体が前のめりになりました。後ろの車によそ見運転で追突されたのです。
幸い大きな外傷はありませんでしたが、翌日から首と肩に重い痛みが出始め、診断結果は「外傷性頸部症候群(むち打ち)」。週に3回ほど整形外科に通うことになりました。
最初のうちは相手方の保険会社も丁寧でしたが、2ヶ月を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなりました。担当者の男性から電話がかかってくるたびに、「まだ痛みはありますか?」「そろそろ治療の終了を検討してください」と急かされるようになったのです。
こちらは家事をするのも辛いほど首が痛いのに、まるで「いつまで病院に行っているんだ」「大げさなんじゃないか」と言われているようで、電話が鳴るたびに動悸がするほどストレスを感じていました。
さらに提示された示談金の額も、ネットで調べた相場よりなんとなく低い気がしましたが、専門用語を並べ立てられると言い返すこともできず、泣き寝入りするしかないのかと途方に暮れていました。
そんな時、ふと自分の自動車保険に「弁護士費用特約」をつけていたことを思い出しました。これを使えば、保険料も上がらず、自己負担ゼロで弁護士に依頼できると知り、すがるような思いで交通事故に強い地元の法律事務所に相談に行きました。
弁護士の先生は私の話を親身になって聞いてくれ、「相手の保険会社が提示している金額は、あくまで彼らの自社基準(低い金額)です。裁判所基準で計算し直せば、もっと増額できますよ」と力強く言ってくれました。
そして何より嬉しかったのは、「今日から僕が窓口になるので、もう相手の保険会社と直接話さなくていいですよ」という言葉でした。
依頼してからは、あの苦痛だった電話対応から完全に解放されました。弁護士の先生が代わりに交渉してくれたおかげで、私は治療とリハビリだけに専念することができました。
結果として、治療期間もしっかり延長してもらえた上に、最終的な慰謝料の金額は、当初の提示額から約2.5倍にアップしました。お金の問題もそうですが、「プロが味方についてくれている」という安心感が、何よりの救いでした。